4,037円 WORLD PG 普段、体育教師をしている稲葉 淳史はママさんバレーのコーチをしていた。コーチと言っても教えるわけではなく、夜に奥さん方が学園の体育館を使用するので、責任者として居て欲しいと、保護者会で決まってしまったのだ。始めは乗り気では無かったが、わいわいと楽しげに練習をしている風景を見ていると自分も大学時代にならした腕前がウズウズして、遊びついでに付き合う流れで、いつのまに練習に顔をだす習慣がつくようになっていた。はじめは汗をかいたり、教師になってから鈍ってしまった体を思いっきり動かすには好都合だと楽しく練習をしていたのだが……。このママさんバレーチームのリーダーとも言える女性、陣内眞由子からアプローチをかけられる事になる。はじめは、このチームに赴任してきて緊張していた事を気遣い、声をかけてきた優しい女性だと思った。しかしそれは口実でどうやら自分を誘惑しているらしい事がわかってきた。練習をしていても眞由子は、自分の身体を見せつけるようにこちらを向いて誘ってくるような目線をしてくる。確かに魅力的な体をしているせいか、俺の男としての部分が沸々と湧き上がってきてしまうようだった。だけど相手は、人妻で家庭もち。いくら独身の自分を誘惑しようが、こちらから手を出すような真似はしないだろう。しかもそんなことをすれば仕事だってなくなってしまう。しかし、無視をしようにも彼女は自分へのアプローチをやめようとしない。俺は徐々に体育館へ足を運ばなくなった。もともと練習への参加はしなくてもよかったし、練習が終わるのを職員室で待つようになる。だが、ある時を境にそんな平凡な毎日が一変してしまう事になってしまった。